こんにちは、がんこです。今回はちょっと変わった改造ネタをご紹介します。
先日、近所の駿河屋でジャンクコーナーをのぞいていたら、セガサターン用のHORIファイティングスティックを発見。しかも税込み550円! 2台並んで売っていたので、迷わず両方お買い上げ。

ただ…買ったはいいものの、このまま使う予定は特になし。 「じゃあ、いっそ2台合体させてレバーレスコントローラーを作ってみよう!」と思い立ち、改造計画がスタートしました。
そもそも「レバーレスコントローラー」って?
格闘ゲームでおなじみのアーケードスティック(アケコン)ですが、レバーレスコントローラーはレバー部分がなく、全てボタンで操作するタイプのコントローラーです。 上下左右の移動もボタンで行うため、レバー操作特有の入力遅延やニュートラル戻しのブレが少なく、素早い入力が可能になります。
今回作ったコントローラーの仕様
- 対応ハード:PC
- 操作ボタン数:12ボタン(+ スタート・セレクト)
- 操作ボタンサイズ:すべて30mm
- 天板:アルミ板(厚さ1.0mm)
- ケース:セガサターン用HORIファイティングスティックを流用
用意したもの
- 中古アケコン ×2
- Raspberry Pi Pico(基板)
- USBケーブル(Type-A → micro-B)
- スタート・セレクト用押しボタンスイッチ ×2
- 段ボール(天板試作用)
- アルミ板(天板本番用)
- 各種工具(アクリルカッター、ホットナイフ、半田ごて、圧着ペンチ など)
- 配線用電線、圧着端子
作業手順
1. 分解・部品取り
まずは2台のアケコンを分解し、ボタンとケースを流用。 使える部品は分解後に清掃し、洗えるものは中性洗剤で丸洗い。
2. ボタン配置の決定
天板と同じサイズの紙に手を置き、指の位置をマーキング。 → CADで微調整 → 段ボールで試作 → 再調整を繰り返し。 位置が決まったら、アルミ板で天板を外注加工。

ボタン配置は最終的にこんな感じで決定!!
3. ケース加工
新しいボタン配置に合わせ、本体ケースの干渉部分をカット。 使用工具はアクリルカッター「アクリルサンデー」とホットナイフ。 (ここで削りカスと戦うことになります…)

赤枠で囲んだ部分を切除しました。
4. 配線
Raspberry Pi Picoにアケコン用ファームウェアをインストール。
本記事では直接リンクは掲載しませんが、
「ラズパイ レバーレスコントローラー ファームウェア」などで検索すると、配布元のページやGitHubが見つかります。
必ず配布元の説明やライセンスを確認してから利用してください。
ボタン端子はデュポン端子で接続予定でしたが、裏蓋との隙間が狭く干渉するトラブル発生。
対策:
- デュポン端子のハウジングを外して熱収縮チューブで保護
- 狭い箇所は直接半田付け
さらに、スタート・セレクトボタンを忘れていたことに気づき、本体側面に小型押しボタンスイッチを追加設置(L3・R3は今回は省略)。



なんとか無事に配線完了!

5. 仕上げ
天板・裏蓋を固定して完成! アルミ天板特有の金属臭は保護シートを貼って軽減。 天板固定ボルトも低頭ボルトに交換して見た目と操作性を改善。

使用感と感想
早速『P4U2』でテストプレイ。 全ボタン30mmなのでやや間隔は広めですが、入力レスポンスはかなり良好。 特に、僕のようにレバー操作ではダッシュすらままならなかったタイプの人には、かなり可能性を感じる操作感です。
総製作費は約4,500円(アルミ天板とデュポン端子込み)。 DIY感満載ですが、大満足の出来になりました。
今後は24mmボタンに変更したバージョンや、L3・R3ボタンの追加も検討予定。この手作りコントローラーで、もう少し格ゲーの腕を磨いてみようと思います。
まとめ
今回の改造ポイントは…
- ジャンクアケコンを流用してコスト削減
- 天板試作を段ボールで行い、配置を徹底調整
- ケース加工&配線での干渉対策が地味に重要
格ゲー好き・DIY好きなら一度は挑戦してみる価値ありです。 次回は改造後のプレイ感や、追加カスタムについても記事にしていきます!
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